春らしい日のアトリエコルト
2020/03/12
休校期間、朝9時から夕方6時半まで開けて一緒に過ごしています。
人数を制限し、アルコールや手洗い、マスク、換気して、昼食をお弁当に変え…感染症対策をしながら
子どもたちは来るなりそれぞれの好奇心に従って、スライムや重曹とクエン酸やパステルや工具や手芸やイラストや漫画やごっこあそびをしています。
時に1人で集中し、時に共同し、時に共感し、時にぶつかりながら
散歩にも行きます。近くの川沿いの公園は菜の花やタンポポが咲いて桜ももう直ぐ咲きそうです。鴨やカメが日向ぼっこして、犬の散歩の人がいて…
川にタンポポを投げて川の蛇行によって流れ方が変わるのを何度も試したり、
そのうち石で渡れるように飛び石を作るプロジェクトが展開されていきました。
川と言っても普段はほとんどの場所が浅くて子どものふくらはぎくらいのところも多く、川幅も狭いので向こう岸に渡るには?と考えるのも自然なながれ。新3年生と新4年生の女の子たちはいつのまにか靴下を脱ぎ、靴のまま川に入り協力して大きめの石を運び、励まし合い、小さな子をおんぶして渡り、(橋、要らなくないか?と思ったけど口には出さず笑)大奮闘。小さな子はみんなの濡れた靴下を持っていた網に入れて歩くなどできる事をして…日向ぼっこしてタンポポ摘んでる子もいるけれど、責めるでもなくできる事をしたい人がするスタイル。
「絶対橋を作ろう!みんなが渡れるように!」と作業が進むにつれて意気投合していく3年生と4年生。でも川にびっしりと石を並べてしまい、積んでも積んでも川は石の上を流れていく…上手くいかない。
「作り上げるまで頑張りたい!」とは言えまだ春の初め、風がでてきて冷えてしまいそうだなと思い、ちょっとしたヒント「水の抜け道を考えてみたら?」と提案し、続きはまた今度。
思った以上に大掛かりなプロジェクトになりました。
たくましいな。頭と体と心をエネルギッシュに使い切り、濡れた靴を履いてちょっと疲れてゆっくり歩く帰路でした。
住宅街の真ん中でも小さな冒険が残ってる。
こんな風に人は育っていくんだなと思う。
子供用の(大人が考えた安全な)遊具ではなくて、自分たちで考える余地のあるものが、あんなに子どもたちを惹きつける。それはきっと必要だからなのだと思わずにはいられないエピソードでした。
さて、帰ってからあゆで足を洗い、靴を洗い、着替えて暖かいココアを飲んだら、また別の遊びが展開。一日中遊べるエネルギー!すごいなぁ。
「飛び石プロジェクト」は当分続きそうです。
乞うご期待^_^