小さなギャラリー
2018/05/25
どうしても作りたかった何もない壁面と棚。
絵の具やいろんな素材や画材と向き合い、驚きや美しいと感じたり、不思議な形に出会ったり、そして残った痕跡を飾りたかった。どうしても。
それらは大抵次の瞬間には見向きもされずに作者からもその家族からもなんの注目もされなくなる。
流しただけ、釘を打っただけ、絵の具を混ぜただけ「それだけの事」
だけどその時、真剣な顔で大きなエネルギーを注いだ人がいたのだ。「それだけの事」の中に、生きてる瞬間があるように思う。評価される何かが成果を出した時よりも。
「それだけの事」はその人だけのその時だけの痕跡なのだから。一般化できない、比較の必要もない、ただ1人の瞬間に光を当ててみたい。
本人が思う以上にかっこよく、魅力的に展示してみたい。
それは私の小さな反抗なのです。