アトリエコルト

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アトリエコルト的文化

2018/12/11

アートアソビのへや、昨日は1年生3人、5歳1人、4歳1人、2年生1人と賑やかでした。

久しぶりのRくん、ちょっと画用紙に肩慣らし。その後は夏にたっぷり楽しんだ重曹とクエン酸と絵の具と水とetcを混ぜ始め…弟のY N君も加わり…

寒いしあんまり水系のものに手を出す人も少なかったこの頃。久しぶりに着替えとたっぷりの雑巾が活躍しました^_^

以前は「家が壊れちゃうからバケツで流すのはやめてほしい」とか「危ないから一旦拭こう」とかあったなあ。私も廃業した豆腐屋さんとかに引っ越したいとなんども思ったものでした笑。

来たばかりのRくんはあまりに夢中でもあり、色んな事が気になっているのかとにかく忙しく、こちらの声はなかなか届かなかった。その様子は楽しんでいるというより何かを取り戻している様に感じた。又はキチンとするべきという場から離れたい。そんな風に私は感じ、「ここで止めたらダメだよな〜」と思いつつ雑巾を大量に洗っていた。彼の言葉は「これも流しちゃえ〜」みたいな事が多くてじっくり見ることも無くひたすら色水を流していた様な印象だった。

昨日は色水をジャバジャバとペットボトルで流しつつも、端っこに流れないように雑巾で堤防を作り、溢れないように雑巾を足しつつ流していた。ボンドや絵の具をその池に足して「深海魚がいる!」「サメみたい」。そして掃除もしてた。ビシャビシャの雑巾を絞ってはその水の色の変化を見て「葡萄色になってきた」とか「オニヤンマが見えた!」とたくさん感じて言葉にして…

その後段ボールハウスを作る人々に加わったり、

なんだか心にゆとりがあるのを感じる。

そして、

たっぷり流したい人は土間の床でやる事、

濡らさずに制作したい人がいるときは場所を工夫するとか、

掃除もセットでやってほしいとか、

棚の下や新聞紙などが置いてある壁際には水が流れないようにする。などなど止めたいわけじゃ無いけど困ることを困りながら話しながらやってきたことを覚えていてくれる。大げさにいえば文化の醸成がなされているような気がする。子どもとアソビーさんたちの気持ちのやり取りの中で。

段ボールハウスも以前にY M君が作った後、いろんな子が来ては増築改築リフォームされていた。

それを2年生の子は「Y M君怒るかな」と言っていた。全ての作品は大切にしたい。作りかけでも本人が忘れていても。という1つの文化がここでも醸成されているように思う。

Y M君は怒る事なく来るなり新たに増築し、内装も始まって小屋はさらに大きく激しくなりました^_^

特に「こうしなさい」と言うことは無い。怒ることはある。「家が壊れる!」とか、「お菓子のゴミポイ捨てやめて!」「作品が壊れてしまう!」「通りの人に水がかかる!」とか「うるさすぎ!」などなど枚挙にいとまがない笑。

困ること、嫌なこと、経費のかかること、危ない事などなど困るたびに困ってる事を隠さずにいる事くらいしか出来ない。

説明も下手だしキャパ小さいし。

でも子どもたちと一緒に場が醸成されていく流れに身を任せても大丈夫なんだな。子どもたちはきちんと向き合ってくれる。その時聞いてない顔していても、それぞれのタイミングで感じたり考えたりしているのだなぁと実感した昨日でした。

「感情的にならず諭す」ほど偉くも賢くもないので、一緒に考えてもらうのがちょうど良いかな。

一緒に作ったり1人で作ったり、ごっこが広がったり、それぞれの過ごし方が心地よい時間でした。

下の写真は本を読んでもらっているところ。「読み聞かせ?」ま、頼まれれば読みますが…読んで欲しかった本は「UMO未確認動物図鑑」でした。

これ、人気なんですよ。アラレちゃんの次くらいに。

あ、アラレちゃんも読まされる事あります。

浦和競馬こども基金助成事業