いつも想定外の事が盛り上がる
2020/07/28
先日、幼稚園のSくんとお母さんが、ストロー状のブロックのような物を持ってきてくれた。
小学生も一緒に手にとって初めはタケコプターや立方体などを作り、そのうちドレス?ロボ?とにかく身に付けられるものを作り始める…
その後もう1人小学生が参加。
すると投げ合い始める。そのうちルールが整理されていき、何本くらいずつ持つか、当たったらどうなるかなどが自然発生的に決まって、追いかけっこ
やがて繋がる為のパーツは「マキビシ」ストロー状のパーツは「滑らせ棒」となり、床に巻いて走りながら投げ合い、マキビシは踏むと痛くて、滑らせ棒で転び、投げながら走り…賑やかにくるくると回り続ける。いつまでも。
そんな小学生たちを眺めながらこんな風にふわふわと自然発生的にあそびが生まれ、始まりも終わりもなくて遊べる時代は限られているよなぁと思う。
もうすぐ10歳の彼ら、来年は同じ事はしないかもしれない。いや、明日はもうしないかもしれない。
「今じゃなくても」「来年でも」は大人にしか通用しないのだと思う。ヒシヒシとキリキリとそう感じる。子どもにはいつだって「今」が大切。そしてその「今」にはいつもある程度のリスクが含まれている。怪我をして、ケンカして、怒られて、ヒヤリと肝が冷える事をし、時には救急のお世話になる事だってある。
でもそんなリスクを含む日常の中で、何か目に見えない自信や人への信頼などを掴んで大きくなっていくのだと思う。ある日ガラリと顔つきや姿勢や話し方が変わったりする。何が根拠となって何をしたらどう成長するかという話ではなく、蓄積し、変化して、醸成されて糧となるのだと思う。
その時間は明日ではダメで、来年ではダメで、やはり今しかない。
ブロックから派生した賑やかな午後にそんな事を思う。
こんな時だから、自分で考えて、感じて、遊んだり、表現したりできる場を守りたい。