「花見はなぜするの?」
2022/03/22
関東地方は桜のつぼみがだいぶん大きくなって、遠くから眺めると枝全体がピンクに染まっているように見え始めました。
気の早い花がポッと開くのももうすぐかな。
先日「花見はなぜするの?」というテーマで大人てつがく対話を行いました。
参加したのは大人8人。
花見は好き?嫌い?
花見は一人でやる?大勢でやる?
という問いかけに、
「好き」が大多数。
「一人でやるのも花見だって思わなかった!」
「大勢でやるのが花見だと思っていたけど、よく考えたら本当は一人でやるほうが好きかも・・・」
「宴会みたいな花見ってそういえばやったことないな」
など、そもそもの「花見」に対する認識や経験が結構違うことに最初っからびっくり!
そこからさらに、
花見は大勢でやるものだってどうして思うんだろう?
花見っていうとなぜ桜だけなの?
花見に欠かせない要素は?
と問いが広がり、
「冬を乗り越えた後の待ち望んだ春の象徴として、ただの茶色い木から一気にピンクの花が咲く桜がお祝いのイメージにつながるんじゃないか」
「待ち望んだ春を祝うという行為として、セレモニーや行事のようになって大勢で一緒に食べたり飲んだりするイメージができたんじゃないか」
「でも大勢で花見をした後、やっぱり一人でもう一度花見直し(口直しみたいに)をしたくなるな」
「春の訪れを感じたい、っていうのが一番大きいかな。だとしたら私は桜じゃなくてもつくしでもいいかも」
などなど少しずつ「花見そのものを問う」というところから、「花見で私たちは一体なにを感じたい(したい)のか?」に視点がシフトしていきました。
今回の対話の中で私が一番面白いと思ったのは、
「食べ物は好みが同じ人と感想をシェアしながら一緒に食事したいと思うのに、お花見はどんなに価値観が同じ人とでも一緒は嫌だ。一人でしたい」
という意見でした。
これは面白い感覚!
ということは、「だれかと一緒の方が楽しいもの」と「一人でしか満喫できないもの」があるということでしょうか・・・?
うんうん、ある、ある気がします!
映画は一人のほうがいい?誰かと観たほうが面白い?
旅行は?
美術鑑賞は?
ドライブは?
釣りは?
さて、みなさんはいかがですか?