アトリエコルト

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「全部持って帰る」と彼女たちは言う

2019/02/27

5歳、6歳、8歳、9歳の人たちで賑わった日、

久しぶりのCちゃんとHくん、はじめてのKくんはスライムや色水を作ったり、釣り竿を作って川へ行ったりとたっぷりと過ごしていました。

川から戻って、そろそろ片付けモードの中、

「この色水どうする?」と何気なく聞くと「全部持って帰る!」とCちゃん。

ペットボトルとジョウゴを求め、自分で全てペットボトルに移しました。3本くらいあったかな

スライムも瓶に入れて、釣竿も持って…

お兄ちゃんのH君、Kくんもせっせと自分の作ったスライムや色水を同じく瓶やボトルや箱に入れます。

HくんとCちゃんの物を一緒の袋に入れたら「自分のは自分だけの袋に入れたい」と袋を求めます。

色水も、スライムも片付けてしまいそうになるけれど、本人にとっては大切な大切なもの。

まるで自分の一部のようででもあるかのような愛着なのかと思います。

そうして瓶に詰め、袋に入れる様子を見守られ、時にはポイッと置きっ放しにしているかもしれないけれど、何かの折に自分の過去の作品を見つめ、触って確かめる様子は時々見られます。

ご家庭では増えていく作品に困る事もあると思います。大きなものや乾燥しづらいものなどもありますし。接着が弱かったり扱いづらいものも多くあります。そんな時は本人と一緒にどうするか考えて、困っている事を話して、写真を撮ったり、何らかのサヨナラの式をしたりしてお別れするのも良いかなと思います。

ともあれ、大量の色水とスライムを持ち帰るという子どもたちをにこやかに受け入れてくださるお母さんたちに気持ちが暖かくなり、同志のような信頼を覚えます。

その子のその時を共に愛おしむ時間がアトリエの外にもあって、家族に見せたりして会話が生まれる様子を想像する事はこの上なくしあわせな気持ちになります。

浦和競馬こども基金助成事業